小説というものは、書いただけではあまり意味がないように思われます。
書き上げた作品をだれかに読んでもらわなければ、おもしろくありません。
もちろん、読んでくれた人だれもが、その作品を愉しんでくれるか、あるいは褒めてくれるかどうかは別問題ですが。
ラブレターなら、相手の賛同を得ることができなければ、お役御免でしょう。
小説の場合も、多くの人に読んでもらったのに、だれも気に入ってくれなかったというのはあり得るでしょうね。
どちらが苦痛か悲劇か悪夢かというと、まあ、いい勝負かもしれません。
では、せっかく書いた小説を、ひとりでも多くの人に読んでもらうためには、どんな方法があるのでしょうか。
一番理想的なのは、出版社が公募している文学賞や新人賞のようなものに応募して、栄冠を勝ち取ることです。
でも、これは公募関係者や選考委員の共感を得られなければ、どんなによく書けていても落とされるというワナがあります。
自分が書いた作品を、普段から自分好みの本を出している出版社に持ち込んで、編集者に読んでもらうというのはどうでしょう。
余程の興味と関心がない限り、編集者は現在、自分が担当している仕事に追われて、取り合ってくれる時間がないでしょう。
自費出版は、相当なお金がかかります。
オンデマンド出版は、低予算で本の形にはなりますが、書き手が広く知られていなければ、まず読んでもらえません。
ウェブの小説投稿サービスの会員として、自作を掲載するというのもありでしょう。
ブログを発進して公表するのも、読んでもらえるかどうかは別にして、ありますね。
この世には玉石混交、読み手が殆どいない小説がわんさとあることが分かりました。
それでも書き続けている人たちに幸あれ。