三月三日は、女の子が健やかに育ちますようにと祝う、ひな祭りです。
今年は日曜日で、大安になります。
よいお天気になればいいですね。
季節の変わり目に無病息災や豊作、家内安全、子孫繁栄などを願って行われてきた年中行事(五節句の一つ)で、別名・桃の節句とも呼ばれています。
歴史をさかのぼると、本元の古代中国ではこの日が、陰陽道で厄日とされていて、日頃のけがれを払うために水辺で体を清めるなどの厄払いを行ったそうです。
日本に伝わったのは平安時代で、土や紙で作った人形にけがれを移し、川に流して新しい季節を迎えるようになったとか。
寒い冬が終わって、過ごしやすい春がやってくるのは、だれだってうれしいですよね。
そのうれしさが、時代が進むにつれて、厄を払うというよりも喜びを分かち合うといった形で広まっていったのは、日本人の知恵のたまものではないかと思います。
江戸時代には、この日が幕府公式の祝祭日になりましたが、お祝いしたのはまだまだ武家や裕福な町人らの家庭だけでした。
庶民のあいだにも広まってきたのは明治以降のことで、やがて猫も杓子も犬も茶碗も。
サトウハチロー(山野三郎)作詞、河村光陽作曲「うれしいひなまつり」という童謡は、一九三六(昭和十一)年に生まれました。
この曲の2番に「およめにいらした ねえさまに よくにたかんじょの しろいかお」とあって、この「しろいかお」が怖い、という人がいるみたいです。
でもこれは「くろいかお」「あかいかお」「あおいかお」って、どれをあてはめても怖いじゃないですかあ。
ということで少し脱線しちまいましたが、この日はみんなでうれしいひな祭りをお祝いして、女の子にも男の子にも、たくさんの幸せがやってきますように。